<寒流と暖流がぶつかる海域ならではの身質の旨さ>
白砂青松の砂浜、海藻が生育する磯浜、奇岩が目を引く岩礁と、変化に富んだ美しい景色が広がる庄内浜も冬はその様子が一変し、荒々しい波しぶきが打ち寄せる厳しい姿になります。この美しくも厳しい日本海が庄内浜の魚のふるさとです。寒流と暖流がぶつかる海域となる庄内沖は多くの魚が集まる好漁場で、年間130種を超える魚種が水揚げされています。
中でも真鯛はここ鶴岡で人々の生活と食文化に歴史的に強く結びついてきた魚のひとつで、湯治に訪れた庄内藩主も好んで食べたという記録も残されています。庄内沖で獲れる真鯛は速い潮の流れが育む締まった身質が特長で、味の緻密さでも人気のブランドです。
酒田から鼠ヶ関にかけての沖合は、多くの鯛が生息する岩場が点在し好漁場としても知られています。この地で盛んに行われている鯛漁のひとつ“ごち網漁”は、50メートルほどの網の両端に引き網のついた漁具を船で引き、海底から中間層近くの魚を漁獲する伝統的漁法です。
豊かな自然と食文化に育まれた逸品
庄内沖は寒流と暖流がちょうどぶつかる海域であることから、プランクトンが豊富で多くの魚が集まる好漁場として知られ、年間130種を超える魚種が水揚げされています。また潮の流れも速いことからこのエリアで獲れる魚は身が締まり、その良質さでも高く評価されています。
出羽三山をはじめ、鳥海山などの名峰に囲まれた庄内エリア。山々に降り注いだ雨は川から海へ流れプランクトンを育て、それを餌に魚が育ちます。一方、土壌に染み込んだ雨もまた、長い時間をかけてミネラル豊富な伏流水となり一部は海中に湧出。魚の味に大きな影響を与えています。
鯛は煮ても焼いても、もちろんお造りでも、さまざまな食べ方で美味しくいただける魚です。身だけでなく、「あら」まで味噌汁や潮汁にして楽しみます。春であれば季節の山菜などと合わせて楽しむのが、庄内らしい楽しみ方です。鯛を活かしきる長年の食文化で育まれた技は、さまざまな調理法や豊富な食べ方に受け継がれています。
乱獲により昭和の終わりに一時、漁獲量が減少したためその後、庄内浜の漁業者は出漁船の数や出漁日を厳しく制限。漁場を等間隔にして交代制にする“番割”や、漁具を統一するなどのルールを定め、ふるさとの海の資源を守り続けてきました。この取り組みは、今なお続けられています。
秋冬だけの“特別な真鯛”!「もみじ鯛」は秋に旬を迎え、最も脂がのる時期の真鯛を、同時期の紅葉に例えた呼び名です。春に産卵を終え、夏にエビやカニなど赤い天然色素“アスタキサンチン”が豊富に含まれるエサをたっぷり食べてきた秋の真鯛は赤みを帯び、脂のり・濃厚なうま味ともに最高潮の高級魚として珍重されています。
たちばなやでは、1年で最もおいしくなる秋から冬にかけての季節の「もみじ鯛」を恒例の「真鯛づくしの会席料理」として期間限定でみなさまにご提供いたします。
たちばなやでは、1年で最もおいしくなる秋から冬にかけての季節の「もみじ鯛」を恒例の「真鯛づくしの会席料理」鮮度抜群のお造りはもちろん、濃厚な出汁の旨さがたっぷり堪能できる、さまざまなお料理で旬の地鯛の美味しさをお楽しみいただきます。調理法でも異なる歯応え、食感、香りもお楽しみください。
この時期旬な鯛料理の数々を堪能!